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横浜中華街をもっと知ろう〜中国に関する豆知識〜

グルメ

2015.10.01

日本でも大ブームになった「火鍋」の魅力に迫る!

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あるときから、日本で大ブームになった「火鍋」。最近では、火鍋は定番化して、新しくオープンするレストランや次々と登場する流行りの料理に魅了されて、火鍋はあまり食べない人が増えているかもしれません。
しかし、中国では「火鍋」と一言で言っても、その歴史と種類は無限大。実は中国では、身体にも美容にもよいとして受け継がれている庶民の料理で、何百年も前から食べられている伝統料理です。

ところで火鍋って何?

火鍋は、中国の鍋料理のなかでも、長い歴史がある料理です。「火鍋」は中国語で「火にかけて煮込みながら食べる鍋料理」という意味があります。
肉や魚介類、野菜などを、ダシが効いたスープに入れてゴトゴト煮こむのですが、大きな特徴としては、鍋が2つに仕切られていて、一方には豚骨・鶏などからダシをとった辛くない白湯(パイタン)スープ、もう一方には唐辛子や花椒などの香辛料をたっぷり入れた辛い麻辣(マーラー)スープ、という2つの風味を楽しみます。鍋の見た目は、ちょうど紅白の陰陽マークのようになります。

中国のご当地「火鍋」

それぞれのスープにお好みの具材を入れるのですが、地方によって独特な食べ方があります。昔の中国では「古董羹(グウトンゴン)」とも呼ばれていました。これは、煮たったスープに食材を入れて「ゴトゴト」煮込む音から名づけられたといわれています。中国の地方によって異なるご当地火鍋を一部ご紹介しましょう。
・広東の海鮮火鍋
・蘇杭一帯の菊花火鍋
・雲南の填味火鍋
・湘西の狗肉火鍋
・北京の羊肉の火鍋
・杭州の三鮮火鍋
・湖北の野味火鍋
・東北の白肉火鍋
・香港の牛肉火鍋
・上海の什錦火鍋
本当に、かなりの種類がありますね。火鍋はおいしいだけでなく、各地方の食文化や栄養面にも深く関わっています。
例えば、中国の東北地方では、鍋の手前には禽鳥類、後ろには動物の肉類、左に魚、右にエビ、野菜は散らして並べる、というように、鍋に入れる食材の並べ方にも決まりがあるそうです。
また、火鍋はその土地の食材をバランスよく摂り入れることで、医食同源の代表食としても役立ってきました。
日本の鍋文化も、「石狩鍋」「柳川鍋」「水炊き」などのご当地鍋があるように、中国では火鍋が日常的に人々の日常食として食べられてきたのです。

薬膳火鍋の魅力

中国の伝統的な火鍋もおいしいのですが、日本では「薬膳火鍋」が人気のようです。火鍋のダシに、数十種類もの天然の植物エキスや漢方薬、野草、調味料を調合します。火鍋で食べると、体内への吸収率も高く、健康や美容にも役立ちます。
また、疲労回復、滋養強壮など、入れる漢方によってその効能はさまざま。薬膳鍋に入れる代表的な漢方は、枸杞(ゴウチ=クコの実)、大棗(ダーザォ)=赤いなつめ、草果(ソウカ)、当帰(トウキ)、党参(トウジン)、甘草(カンゾウ)などがあります。

火鍋を楽しむなら横浜中華街

街にはいろいろな火鍋専門店がありますが、その奥深さを楽しむならやっぱり横浜中華街! 中国各地の中華料理店があるため、火鍋もそれぞれのお店のこだわりを試すことができます。
横浜中華街で中華を食べるときに、「火鍋」という選択肢にならなかった人も多かったのではないでしょうか? このように、火鍋は中華料理の歴史に深く根付いている食文化です。その伝統料理を本場横浜中華街で食べれば、それはおいしいはず! 横浜中華街に行く楽しみがまたひとつ増えそうですね。

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