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グルメ

2015.11.01

中華三大珍味のひとつ「ツバメの巣」の美容効果がすごい!

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フカヒレ、干しアワビと並ぶ中華三大珍味のひとつ「ツバメの巣」。その名のとおり、ツバメがひなを育てるために作る巣のことです。この食材に含まれる栄養素が、女性にうれしい美容効果にあふれていることをご存じですか?
聞いたことはあるけれど食べたことはない……。そんなあなたにぜひ読んでほしい、ツバメの巣のお話です。

中華食材ツバメの巣ってなに?

中華三大珍味であるツバメの巣は、春先になると家の軒下にできるツバメの巣とはちょっと違います。中華食材のツバメの巣になるのは、「アナツバメ」の巣です。同じツバメという名前がついていても、こちらはアナツバメ目で、日本でも見かけるツバメはスズメ目。まったく違う種なのです。
アナツバメは、空気中に浮かぶ極微細な羽毛やチリなどを材料にして、なんと自らの唾液をノリ代わりに巣を作ります。そのため、ほとんどがアナツバメの唾液でできているといってもよいでしょう。白く透明感のある見た目になるのもそのせいです。
ちなみに、一般的なツバメは、木の枝や泥を材料にして巣を作ります。茶色っぽい色をしているのはそのためで、これを食べることはできません。

どうして高価なの?

アナツバメは、海の近くに生息する種類のツバメで、海沿いの崖にある洞窟に巣を作ります。人間が入って採るには、危険が伴う困難な場所です。そのため、採取するには大変な手間と労力がかかります。人件費の面からも高価になってしまうのは仕方ないですね。
また、環境汚染に弱いので、空気や海のきれいなところでないと巣を作りません。アナツバメの数が減ってきていることも、ツバメの巣が高価なもうひとつの理由といえるでしょう。

美容によいってホント?

西太后も美容のために毎日食べていたといわれる、中華三大珍味ツバメの巣。中国では古来より美と健康の源として、まるで不老長寿の薬のように珍重されてきました。これは単なる言い伝えではなく、ツバメの巣の成分を分析すると、美容によいとされるさまざまな物質が含まれていることがわかりました。そして、その効果は、科学的にも実証されているのです。
ツバメの巣には、コラーゲン、ミネラル、アミノ酸、シアル酸など、美しい肌を保つためによいといわれる成分が豊富に含まれています。特に注目すべきは、「シアル酸」です。シアル酸は細胞を修復する働きのある物質で、100gのツバメの巣に10gも含まれていて、シアル酸が多いとされるローヤルゼリーの約200倍に相当するほどです。
シアル酸の成分は、肌の健やかな成長を促し、みずみずしくつややかにしてくれます。そのため、ツバメの巣はまさに“食べるサプリメント”といわれているのです。

スープやデザートにおいしいツバメの巣

ツバメの巣は、乾物食材として市場に出回っています。使うときは、まずよく洗ってホコリを取り除きます。その後、数10分ほど茹でてやわらかくしてから、料理やデザートに使います。ツバメの巣自体に強い味がついているわけではなく、ゼリーのようにプルンとした食感を味わうものです。
ツバメの巣は、スープに入れたり、デザートにしたりしていただきます。どんな味付けにも合う食材といえるでしょう。中華スープに入れたり、シュウマイの具に混ぜたり、マンゴープリンのなかに入れたり、さまざまな食べ方があります。中華街に行って自分で購入し、毎日サプリメント代わりにツバメの巣を食べるのもよいかもしれませんね。

中国伝統の美容食材

美容効果とおいしい食感、2つを同時に楽しめるスーパー食材であるツバメの巣は、女性にとってうれしい食材です。中国の長い歴史のなかで親しまれてきたのには、それだけの価値と理由があります。「ツバメの唾液!?」なんて敬遠せずに、中華三大珍味ツバメの巣を食べてみましょう。

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