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横浜中華街をもっと知ろう〜中国に関する豆知識〜

文化

2016.03.01

横浜中華街、春の訪れを感じる媽祖祭

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春節と並んで、横浜中華街に初の訪れを感じさせるイベントが媽祖祭(まそさい)です。毎年3月20日に開催されています。2006年の3月に「横浜媽祖廟」が開廟し、これを記念して始まりました。今年で10周年を迎えたこともあり、いつも以上ににぎやかな媽祖祭をレポートします。

媽祖祭は午前中からスタート

媽祖祭といえば、媽祖祭当日の15時からスタートする神輿の巡行が有名なのですが、実は午前中も儀式が行われています。それが新生児成長祈願です。新生児成長祈願は、神殿の外からも見学できるので、見学者も大勢いました。

横浜媽祖廟に祀られている媽祖は、さまざまな霊力で人助けをしたことから、亡くなった後には女神様として祀られ航海の神様として信仰を集めてきました。媽祖を祀る媽祖廟は世界各地に建立され、その信者は推定で2億人と言われています。航海の神様ということから交通安全祈願もされますが、健康、縁結びなどいろいろなご利益があるのだそうです。子どもたちが健やかに育てばいいですね!

華やかな神輿巡行

晴天に恵まれたこともあり、会場となった横濱媽祖廟の周辺には、神輿巡行が始まる前から人であふれかえっていました。廟内には大きなテーブルがセッティングされ、その上にお供えものが豪華に並べられています。北京ダックや魚を丸ごと焼いたもの。月餅などのお菓子から炒め物などがきれいに並べられ、とても豪華です。媽祖祭の記念にと写真撮影する人が後を絶ちません。

ワクワクしながら待っていると、いよいよ神輿巡行がスタート。まずは爆竹の爆音とともに4頭の獅子が登場。エネルギッシュな獅子舞を見せます。それから、春節のパレードなどでも見かける千里眼将軍と順風耳将軍が登場。2メートル以上の巨体は迫力満点です。ちなみに、この巨体を人が一人で動かしているそうです。手が上下左右に動いているように見えるのは、人が将軍を動かすときに独特の動きをかけて、将軍たちの体が動いているように見せているから。これがとても難しいテクニックなのだとか。

その後、広徳王(東海)、広利王(南海)、広潤王(西海)、広澤王(北海)と東西南北の海を統治するといわれる四海龍王が登場。こちらも千里眼将軍や順風耳将軍ほどではないけれど、かなりの高身長。ゆったりとした動きで横濱媽祖廟の門をくぐり、横浜中華街へと歩みを進めていきます。

美しいお顔の媽祖

音楽隊や龍舞などが次々と横濱媽祖廟を後にし、いよいよ最後は媽祖のご神体をのせた神輿の登場です。女性の神様ということもありますが、とても美しいお顔が印象的です。そのご神体をのせた神輿は、独特のリズム感を持って動きます。日本の神輿も担いでいる時に上下に揺らしますが、そのリズムとはまた違ったリズム。巡行の途中、中華料理店などに立ち寄り、店主から線香のお供え受けたりしながら、横浜中華街を練り歩きます。深い信仰心を垣間見る瞬間でした。

神輿巡行は約2時間続き、横浜中華街のいたるところで獅子舞や龍舞などが披露されました。だから、横浜中華街のどこかにいれば、神輿巡行に出くわすという状態。まさに横浜中華街が媽祖祭一色になったと感じられる神輿巡行でした。

春には春の横浜中華街

今年の媽祖祭は天気に恵まれ、神輿巡業を見ていても寒さを感じないほどでした。これから桜も開花し、春らしい横浜中華街を楽しめる季節の到来です。四季折々の魅力があるからこそ、何度訪れても飽きない横浜中華街。ぜひ遊びに来てくださいね。

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