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横浜中華街をもっと知ろう〜中国に関する豆知識〜

知識

2017.08.29

横浜中華街の秋の風物詩「中秋節」の風習とは?

横浜中華街で、秋の季節を感じる風物詩として有名な行事、「中秋節」とは一体どんなものなのでしょうか?元々、中国の伝統的な行事で、大切に現代に引き継がれて行われています。その風習の内容と、歴史についてご紹介したいと思います。

中秋節(ちゅうしゅうせつ)とは?

中秋節(ちゅうしゅうせつ)とは、中国における「四代伝統祭り」の1つにあたるお祭りです。これは中国に伝わる古事の内容に由来していると言われており、現代から3,000年以上もの前から行われている行事と言われております。その古事にはこの様に記されていたと言われています。
地球に向かって10個の太陽が照り付けていた時代がありました。その照りつける太陽の光の熱のおかげで、田畑の水が干上がってしまい、農作物が育たないという過酷な時代があったそうです。それを何とかしたのが、弓の名手であったゲイ(后)が9つの太陽を弓矢で射抜いて落としたそうな。そして、太陽に、「朝に昇って、夕に沈む」との確約をさせたことで、平和になったとされています。

その男、ゲイ(后)の妻、ジョウガと暮らす家に、ある日泥棒が入り、「不老不死の薬」をよこせと、ジョウガに迫りました。その「不老不死の薬」を飲むと、天にのぼり、仙人になれると言われていた薬だったのですが、どうしてもその薬を守らなくてはと、ジョウガ自ら全て飲み干してしまったそうです。そして、その薬の伝え通り、天の月へとのぼっていってしまったのです。その後、猟から帰宅したゲイ(后)は、ジョウガが天にある月へのぼり、仙人になってしまったことを知らされ、深く悲しみました。その日がちょうど、綺麗な満月の8月15日の夜の事でした。それ以来、ゲイ(后)は毎年8月15日に、ジョウガを想い、庭先にジョウガが好きだった果物を備え、偲んでいたと言われています。その、妻を想う気持ちがさらに、満月の月を、まあるく美しく輝かせているのだそうです。この古事が由来となって、家族の結束を再確認する日として、「中秋節」が行われるようになりました。円卓を囲み食事を共にしたり、庭先で丸い果物を食べながら、満月を眺める、日本で言う十五夜の「お月見」と似たような風習です。

中秋節で行われる風習とは?

中秋節では、主に以下のようなことが風習として昔から行われています。

1. 月餅を贈る

塩漬けされたアヒルの卵の黄身や、あんこが入っているお菓子を「月餅」と言います。そのお菓子を、中秋節では、親しい人やお世話になっている人に贈るという風習があります。

2. 家族で円卓を囲んで食事を楽しむ

中秋節では、家族で円卓を囲み、満月と同じ様に丸い食器を使用して食事をする習慣があります。これは、満月の丸い月は、「家族の結束の象徴」とされているためです。食事の後は、庭先にまあるい果物を月にお供えして、お月見を楽しみます。丸い物を「円」と言いますが、実はえんはえんでも「縁」という意味もあるんですよ!言葉というものは、実に深いと感じさせられます。

3. 光のフェスティバル

香港では、中秋節に、大規模な光のフェスティバル、『ランタンフェスティバル』が行われています。街を彩る幻想的な「ランタン」が街中に飾られます。また「火龍」が街中を暴れまわります。その「火龍」についている線香を取るのもOKとのことです。「大きな人形のランタン」などが楽しめます。ビクトリアパークでは、遠足の様に丸いシートを敷いたり、丸く円を描いてランタンを灯しながら、月を眺めて、月餅を食べる人で混み合います。香港でも、この『ランタンフェスティバル』は重要なお祭りとして、毎年訪れる観光客も増えているようです。機会があれば、ぜひ訪れていただきたいフェスティバルです。

横浜中華街で中秋節を楽しむ

香港は海外なので、遠くて行けない…そんな方に訪れていただきたいのは、横浜中華街で行われる「中秋節」です!アジアの雰囲気が楽しめる横浜中華街では、中秋節では、お菓子屋さんを始めとするお店で、色々な種類の「月餅」が並びます。当日には様々なイベントが企画されているので、今年の中秋節もお楽しみに!2017年は10月4日(水)に開催予定です!

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