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観光

2016.11.02

新聞発祥の地にある日本新聞博物館

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横浜発祥のモノはとてもたくさんあります。そこで今回ご紹介するのが新聞です。ほとんど新聞を読まないという人も、新聞の歴史を知って、少しだけ新聞を身近に感じてみませんか。1年間の休館を経てリニューアルした日本新聞博物館(以下ニュースパーク)を訪ねました。

なぜ横浜は新聞発祥の地なのか?

横浜港が開港すると同時に、たくさんの外国人が日本を訪れ、横浜に滞在するようになりました。
すると、英字紙や海外の事情を日本語に訳して紹介する新聞が登場します。これが現在の日本の新聞の先駆けです。
1871年1月28日に横浜毎日新聞が創刊されます。毎日発行する日刊だったことに加え、洋紙1枚に刷られたため、近代的な新聞の第1号として知られるようになりました。その後、私たちにもなじみのある東京日日新聞(現在の毎日新聞)、読売新聞、大阪朝日新聞などが創刊されていきます。
横浜毎日新聞の本社が横浜に置かれたことで、横浜は新聞発祥の地といわれるようになったのです。

ブンぱくんがお出迎え

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みなとみらい線日本大通り駅に直結する横浜情報文化センターの2階・3階がニュースパークの展示スペース(ニュースパークは、日本新聞博物館のニックネーム)。エスカレーターで2階に上がると左手に受付、そして新聞の一面で埋め尽くされた壁と、新キャラクターである「ブンぱくん」の姿が見えます。
壁面を覆う新聞は2016年3月11日付の全国各地の新聞。そこで伝えられているのは、東日本大震災後の被災地の現状です。今回のリニューアルでは、壁面の新聞のように東日本大震災など直近に起きた災害、事件などがどのように報道されたのかを紹介する展示が多く見られます。
2階は企画展示室やイベントルーム、そして3階は常設展示で、明治時代に使われていたマリノニ型輪転機をはじめとする「コレクションギャラリー」、現代社会がいかに情報であふれているのかをアニメーションなどを用いて紹介する「情報の海」といったテーマを持った展示が続きます。
情報社会といわれる現代では、正しい情報を見極めることがとても重要です。その上で、情報を見極めるために新聞がどのような役割を果たすのか。また、新聞記者がどのように取材して記事を作成しているのかなども詳しく解説されています。

自ら記者になって新聞を作成

展示品の充実だけでなく、今回のリニューアルでは体験型のプログラムが増えました。
横浜を中心とした小学生の社会科見学を多く受け入れていることもあり、団体用のプログラムもありますが、簡単な記事を自分で書いて、写真と組み合わせながらオリジナルの新聞をつくる「マイ新聞づくり」は個人でも体験できます。
さらに3階にどーんと設置された横浜の街並みを再現したジオラマに、タブレット端末をかざして画面上のクイズに答えていく「横浜タイムトラベル」は、リニューアル後に登場した新しいプログラム。参加者が記者になって、横浜港開港時代にタイムスリップしペリーに取材して、最後に新聞にしていきます。
取材に訪れた日も、小学生たちが大勢来館していて、「横浜タイムトラベル」を体験。記者になりきり、大はしゃぎで取材をしていました。
体験型のプログラムだけでなく、タッチパネルや映像、アニメを導入して、難しいことをわかりやすく学べるようにリニューアルされたニュースパーク。大人でも十分に楽しめました。

発祥の地巡りで横浜フリークに

横浜を訪れるたびに一つずつ、横浜発祥のモノやコトに対する見識を深めていくと、あと何回訪れたらいいのかと悩むくらい、横浜には発祥のモノがたくさんあります。
記念碑だけでなく、ニュースパークのような博物館が置かれているところも多いので、各地を巡り、横浜の歴史に詳しくなってみてください。きっと新しい発見があるはずです。

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