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横浜中華街をもっと知ろう〜中国に関する豆知識〜

うんちく

2016.01.01

みんな大好きナポリタン!発祥の地はナポリじゃなく横浜

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昔懐かしい「ナポリタン」に、今またスポットライトが当たっています。イタリアのナポリが発祥ではないことはもちろん、ナポリにナポリタンがないことを知っている方は多いでしょう。
しかし、なぜナポリタンと命名されたのか、日本のどこで発祥したのかについては、諸説あります。昔から日本で愛される懐かしい味、ナポリタン発祥の謎に迫ります。

ナポリタンはいつどこで生まれたの?

諸説ありますが、日本で最初にスパゲッティナポリタンを提供したのは、横浜の「ホテルニューグランド」といえそうです。ホテルニューグランドは、日本にやってくる西洋人の接待を意識して1927年に創業されました。本格的な西洋料理を提供するために、総料理長もフランスから招聘(しょうへい)。その外国人シェフが考案したものがナポリタンの原形のようです。
もともとフランスでは、スパゲッティはメイン料理の付け合わせでしかありませんでした。ホテルニューグランドでも、フランスの風習を真似てトマトソースやチーズで味付けしただけのスパゲッティが提供されていたようです。しかし、戦後になり、もっと多くの具材を入れてナポリタンを一品料理にまでしたのも、同じくホテルニューグランドといわれています。

トマトケチャップのナポリタン登場!

戦後、ナポリタンは新たな展開を迎えます。1946年、横浜に洋食レストラン「センターグリル」が開業します。ここがメニューに加えたのが、進駐軍の米兵がスパゲッティにトマトケチャップをかけて食べていたことに発想を得て考案されたナポリタンです。このような歴史の背景のなか、横浜に根付いたナポリタン。ナポリタン発祥の地は横浜といってよいでしょう。

なぜナポリタンという名前にしたの?

フランス料理では、トマトで味付けした料理にナポリ風と名付けるのが一般的でした。スパゲッティをトマトソースで味付けしたものは「Spaghetti a’ la Napolitaine(スパゲッティ・ア・ラ・ナポリテーヌ)」という名称で呼ばれており、いわゆるナポリ風スパゲッティです。
ベスビオ火山を有するナポリの肥沃な大地、強いイタリアの太陽はトマト栽培にぴったり。ナポリは今でもイタリア有数のトマト産地ですが、昔から良質なトマトができることで有名でした。そのため、トマト味の料理をナポリ風と命名するようになったようです。日本ではいつのころからか、ナポリテーヌがナポリタンと呼ばれるようになりました。

昔ながらのナポリタンレシピとは?

芝エビ、サラミ、ハム、マッシュルーム、ピーマンなどを具材として、トマトソースで和えたものがニューグランド風、ケチャップで和えたものがセンターグリル風といえるでしょう。

ホテルニューグランド風ナポリタン

トマトソースでスパゲッティを和えるように作るのが、ホテルニューグランド風レシピのポイントです。玉ねぎ、にんじん、セロリをみじん切りにして炒めたあと、トマトピューレを加えてトマトソースを作りましょう。あとは、芝エビ、サラミ、ハム、マッシュルーム、ピーマン、玉ねぎなど好みの具材を入れてソースを完成させます。それを、ゆでたてのスパゲッティに絡めればできあがりです。

センターグリル風ナポリタン

トマトケチャップを使い、フライパンで炒めて作るのがセンターグリル風です。庶民的なナポリタンの味になるでしょう。フライパンで玉ねぎやピーマン、ロースハムなどを炒めたら、ゆでたスパゲッティとケチャップを入れ、さらに炒めます。太めのスパゲッティをしっかりゆでて使うと、もっちりとした食感のナポリタンを楽しめます。

横浜でナポリタンの食べ比べ

発祥のいわれは諸説あるものの、ナポリタンが発祥したのは横浜で間違いなさそうですね。港町ナポリの名を冠したものが、同じ港町横浜で生まれたのもおもしろいもの。ホテルニューグランド、センターグリルとも、現在でもナポリタンを味わえます。今度のお休みは横浜でナポリタンの食べ比べはいかがですか?

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