世界チャンピオンの本格中国料理店

横浜中華街をもっと知ろう〜中国に関する豆知識〜

うんちく

2015.09.01

いざというときにあわてない、中華料理のテーブルマナー

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中華料理は、テーブルマナーがあまり厳しくないイメージがあります。だからといって、まるっきり自由というわけでもありません。恥をかくことなく、相手にも失礼のないようにしながら、食事を楽しみたいもの。中華料理ならではのテーブルマナーをチェックしておきましょう。

中華料理店ならではの「回転テーブル」を制す!

中華料理店といわれてすぐにイメージするのが、円卓とその上に設置された回転テーブルではないでしょうか。実は、この回転テーブルは、中国由来の調度品ではなく、日本で発明されたものなのです。
中華料理の回転テーブルは、大皿料理を分け合うのに便利だったため、日本各地のみならず、中国料理の本場である中国にまで瞬く間に広まりました。大皿に並んだいろいろな料理を好きなだけ取り分けて楽しめる一方で、テーブルを動かすことによって不測の事態が生じる可能性も高くなります。迷惑な行為で失敗しないために、円卓・回転テーブルならではのテーブルマナーをおさらいしましょう。

円卓の席次について

円卓の席次(座る位置・順番)は、部屋の入口を基準として、いちばん遠い場所にある席が上席となります。したがって、主賓がこの位置に座ります。ただし、その部屋でいちばん景色のよい席を主賓席とする場合もあります。
そのあとは、上位から主賓の左と右の交互に座るのが一般的なマナーですが、回転テーブルの場合には、後述の理由から主賓の左側へ順番に座るほうが、混乱なく食事を進めることができます。

回転テーブルのマナーについて

回転テーブルには、料理が盛られた大皿のほか、調味料とお茶が入った急須など、“みんなで取り分けたり、使ったりするもの”だけを置くのが原則です。卓を回転させると倒れやすいビール瓶のようなものも、置くのは控えたほうがいいでしょう。また、食べ終えた取り皿やグラスなどを置いてはいけません。
運ばれてきた料理の取り分けは、まず主賓から。それから時計回りにテーブルを移動させます。回転テーブルは、混乱を防ぐために右回り(時計回り)を厳守します。このことから、失礼なくスマートに料理を取り分けるには、主賓以下の来賓が左側から順番に座っていたほうがいいわけです。
料理は、各自が自分で食べたいものを食べる分だけ取り分けるのが原則。回転テーブルの場合、席を立って料理を取るのは失礼にあたるので注意しましょう。全員が取り分けるまで待ってから、全員一緒に食べ始めるのが中華料理のマナーです。料理が全員に行き渡ったあとは、遠慮せずに食事と会話を楽しみましょう。

中華料理ならではの食べ方を制す!

中華料理の席では、テーブルの上に骨や種など食べられない部分を置いてもかまいません。また、テーブルクロスやナプキンは遠慮せずに汚してかまいません。これは、食事がおいしかったことを示す行為として、招待者や飲食店に喜ばれます。
日本料理の席では、食べ終えた器を重ねるのは傷がつくためマナー違反とされますが、中華料理ではOKです。取り皿は、料理ごとに取り替えて、食べ終えた皿は重ねておきます。なお、皿をテーブルから取り上げて食べるのはNG。持ち上げていいのは、茶器とご飯を盛ったお椀だけです。

料理も会話も楽しむのが中華料理の基本マナー

中国では、出された料理を味わうことと同じぐらい、食卓を囲んだ会話を重視しており、会話を中断させないことが、マナーのなかでも大切なことです。レストランで中国人のグループに遭遇すると、とてもにぎやかですよね。
回転テーブルは日本で発明されたものですが、いうまでもなく、中華料理のマナーは中国の伝統的な食習慣のなかで生まれたものです。これらのマナーを理解していくと、中華料理の雰囲気をさらに楽しむことができます。
そのほかにも、独自のマナーがあります。例えば、お茶を注いでもらったときに軽く机を叩いて済ませるのは「ありがとう」を意味して、失礼な意味ではありません。また、接客係に急須へお湯を足してほしいときは、声を出さずに急須のフタをずらしておけば、雰囲気を壊さずに楽しい会話を続けることができます。
郷に入っては郷に従って、中華料理のマナーをふまえて会話を楽しみながら、遠慮なくおいしい料理を堪能しましょう。

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